デンタルミーティング

2024年5月19日

令和6年度愛知県歯科医師連盟主催の『デンタルミーティングin愛知』が開催されました。今回のテーマは『認知症の発症・進行予防を目指した「攻めの歯科医療」と題し、日本歯科大学新潟生命歯学部高齢者医療学教授の道川誠先生のご講演をお聴きしました。道川先生は国立長寿医療センターでアルツハイマー病研究部長を務められ、歯科医療との関連を研究してみえます。

 

超高齢社会の我が国では、認知症患者数は700万人に達すると推計され、その6割がアルツハイマー病だそうです。昨年末にレカネマブという疾患修飾薬が米国と日本で承認され導入が始まりました。高齢になるとどうしても口腔ケアがおろそかになります。市川先生は、歯科疾患とアルツハイマー病発症・病態進行との因果関係を明らかにする研究を開始し、この分野を牽引されています。

 

アルツハイマー病とは何か、臨床症状や治療・予防法開発についての説明から始まり、アルツハイマー病モデルマウスを用いた研究成果を映像で見せて頂き、歯科疾患との因果関係をお話しいただきました。歯周病治療・咀嚼機能改善や口腔ケアなどによってアルツハイマー病などの認知症の発症・進行予防を図る「攻めの歯科医療」の可能性について貴重なご講演をいただきました。